ダウ工業株『DIA』vs 全米株式『VTI』【徹底比較で結論あり】
僕の過去のツイートに対して、2名からダウ工業株『DIA』とお答えいただきました。
今回は、ダウ工業株『DIA』が全米株式『VTI』に匹敵するほど優れているのか検証しました。
結論・・・ダウ工業株『DIA』も非常に優秀だが、全米株式『VTI』の方が優れる。
ダウ工業株『DIA』は意外にも配当面で優れていました。
それでは是非、最後までご覧ください。
ダウ工業株『DIA』vs 全米株式『VTI』 【企業概要】
ダウ工業株『DIA 』の企業概要
SPDRダウ・ジョーンズ工業株平均ETFトラスト(SPDR Dow Jones Industrial Average ETF Trust)は、米国籍の上場投資信託。ダウ・ジョーンズ工業株30種平均指数に連動する投資成果を目指す。同指数を構成する米国の大型株30銘柄を保有する。ユニット型投資信託として登録され、原証券と同額の配当金を毎月支払う。価格ベースでウエートを算出。
Bloombergから引用
全米株式『VTI』の企業概要
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(Vanguard Total Stock Market ETF)は、米国籍のETF(上場投資信託)。CRSP米国総合指数のパフォーマンスに連動する投資 成果を目指す。あらゆる時価総額規模の米国株式を保有。米国株式市場全体を投資対象とする。3500以上の銘柄を保有し、時価総額ベースでウエートを算定。
Bloombergから引用
ダウ工業株『DIA』vs 全米株式『VTI』【基本情報】
銘柄名 | ダウ工業株『DIA』 | 米国株『VTI』 |
---|---|---|
運用会社 | ステートストリート社 | バンガード社 |
発行年月(運用年数) | 1998年1月 | 2001年5月 |
運用総額 | 約3.4兆円(40位) | 約28兆円(3位) |
株価(購入しやすさ) | 38,735円 | 25,312円 |
経費率 | 0.16% | 0.03% |
配当利回り | 2.07% | 1.19% |
配当月 | 毎月 | 3,6,9,12月 |
投資対象 | ダウ・ジョーンズ工業株30種平均 | 米国市場全体 |
構成銘柄数 | 30銘柄 | 約3,800銘柄 |
運用年数はダウ工業株『DIA』の方が長いです。また配当利回り、配当月が毎月である点も非常に魅力的です。一方で、運用総額、株価、経費率、構成銘柄数は全米株式『VTI』の方が優れています。
ダウ工業株『DIA』vs 全米株式『VTI』【シミュレーション結果】
Portfolio Allocations(ポートフォリオの割合)
- Portfolio1・・・ダウ工業株『DIA』
- Portfolio2・・・全米株式『VTI』
Portfolio Returns(ポートフォリオの収益)
- Portfolio1・・・ダウ工業株『DIA』:4勝3敗
- Portfolio2・・・全米株式『VTI』:3勝4敗
銘柄名 | ダウ工業株『DIA』 | 米国株『VTI』 |
---|---|---|
運用後の金額 | 54,884ドル | 61,737ドル |
年率 | 9.08% | 9.74% |
標準偏差 | 14.23% | 15.04% |
最低成績の年率リターン | -32.16% | -36.98% |
最高値からの最大下落率 | -47.05% | -50.84% |
シャープレシオ | 0.60 | 0.61 |
ソルティノレシオ | 0.89 | 0.90 |
項目 | 意味 |
---|---|
Portfolio (ポートフォリオ) | ポートフォリオの名称 |
Initial Balance (初期投資額) | 運用前の金額 |
Final Balance (最終残高) | 運用後の金額 |
CAGR (年平均成長率) | 1年あたりの平均成長率 |
Stdev (標準偏差) | 価格変動の幅 |
Best Year (最高の年) | 最高成績の年率リターン |
Worst Year (最低の年) | 最低成績の年率リターン |
Max.Drawdown (最大ドローダウン) | 最高値からの最大下落率 ※この値を抑えられていると安心して投資可能。 |
Sharpe Ratio (シャープレシオ) | リターンをリスク(価格変動)で割った数値。高いほど良い。 |
Sortino Ratio (ソルティノレシオ) | リターンを下落リスクで割った数値。高いほど良い。 ※この値が大きいと、下落時の変動に対してリターンが大きくなる。 |
US Mkt Correlation (米国市場相関) | 株式市場との相関係数。1に近いほど株と同じ値動きをする。 ※0に近ければ、株の下落相場に強くなる。 |
リスク&リターン面・・・全米株式『VTI』の勝ち
Portfolio Growth(ポートフォリオの成長)
- Portfolio1・・・ダウ工業株『DIA』
- Portfolio2・・・全米株式『VTI』
ずっと似たような値動きをしていますが、コロナショック後のリターンに差がついています。
Annual Returns(年間収益)・・・キャピタルゲイン (収益面)
- Portfolio1・・・ダウ工業株『DIA』:8勝11敗1分
- Portfolio2・・・全米株式『VTI』:11勝8敗1分
キャピタルゲイン(収益面)・・・全米株式『VTI』の勝ち
Portfolio Income(ポートフォリオ収入)・・・インカムゲイン (収入面)
- Portfolio1・・・ダウ工業株『DIA』:20勝0敗
- Portfolio2・・・全米株式『VTI』:0勝20敗
インカムゲイン(収入面)・・・ダウ工業株『DIA』の勝ち
まとめ
- リスク&リターン面・・・全米株式『VTI』の勝ち
- キャピタルゲイン(収益面)・・・全米株式『VTI』の勝ち
- インカムゲイン(収入面)・・・ダウ工業株『DIA』の勝ち
- 結論・・・全米株式『VTI』の方が優れている。
全米株式『VTI』の方が優れているという結論に至りました。
しかし、インカムゲイン(収入面)でダウ工業株『DIA』の方が圧倒的に優れていました。
これは30種の成長した大型株を集めているので比較的配当を出すためです。
※配当月が毎月という点も、僕にとっては大きなポイントになります。
おまけに標準偏差もダウ工業株『DIA』の方が小さく安定しているという結果になっています。
僕のポートフォリオに新たに組み入れることはありませんが、ダウ工業株『DIA』も非常に魅力的な投資先だと思いました。
今回の結果を、皆さんのポートフォリオ形成の参考にしていただければ幸いです。
全世界か米国株で迷ったらこちら
S&P500か米国株で迷ったらこちら
ナスダック100『QQQ』が気になったらこちら
ダウ工業株『DIA』が気になったらこちら
債券にも興味が出てきたらこちら
本日は以上です。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
今回の記事が、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
コメント