ハイイールド社債『HYG』vs 投資適格社債『LQD』【徹底比較で結論あり】
結論・・・ 投資適格社債『LQD』の方が優れている。
株式市場が絶好調の中では話題に上ることも少ない債券です。基本的には、債権比率を高めれば高めるほどポートフォリオのパフォーマンスは下がります。
しかし、毎月配当がもらえたり株式市場が不安定になった際には債券は非常に重要な役割を果たします。
今までも何回か債券について研究し僕のポートフォリオにも組み込んでいます。
『AGG』『LQD』『HYG』米国債券ETFの徹底比較【2021年4月】
米国株、米国ETFの評価損益公開【2021年8月】
前回は、米国総合債券『AGG』と投資適格社債『LQD』を比較し、投資適格社債『LQD』の方が良いという結論になりました。
米国総合債券『AGG』vs投資適格社債『LQD』【徹底比較で結論あり】
僕が知っている債券をどんどん比較していきます。
オススメの債券があれば是非コメント欄から教えてくださいね!!
ハイイールド社債『HYG』vs 投資適格社債『LQD』【企業概要】
ハイイールド社債『HYG 』の企業概要
iシェアーズiBoxxハイイールド社債ETF(iShares iBoxx High Yield Corporate Bond ETFF)は米国籍のETF(上場投資信託)。米ドル建てハイイールド社債で構成される指数に連動する投資成果を目指す。
Bloombergから引用
投資適格社債『LQD』の企業概要
iシェアーズiBoxx米ドル建て投資適格社債ETFは米国籍のETF(上場投資信託)。米ドル建て投資適格社債で構成される指数に連動する投資成果を目指す。
Bloombergから引用
ハイイールド社債『HYG』vs 投資適格社債『LQD』【基本情報】
銘柄名 | ハイイールド社債『HYG』 | 投資適格社債『LQD』 |
---|---|---|
運用会社 | ブラックロック社 | ブラックロック社 |
発行年月 | 2002年7月 | 2002年7月 |
運用総額 | 約2.3兆円(49位) | 約4.3兆円(32位) |
株価(購入しやすさ) | 9,600円 | 14,800円 |
経費率 | 0.49% | 0.14% |
配当利回り | 4.93% | 2.47% |
配当月 | 毎月 | 毎月 |
投資対象 | 米ドル建てハイイールド社債 | 米ドル建て投資適格社債 |
構成銘柄数 | 30銘柄 | 2,410銘柄 |
株価(購入しやすさ)、配当利回りはハイイールド社債『HYG』が優れています。
運用総額、経費率、構成銘柄数は投資適格社債『LQD』が優れています。
ハイイールド社債『HYG』vs 投資適格社債『LQD』【シミュレーション結果】
Portfolio Allocations(ポートフォリオの割合)
- Portfolio1・・・ハイイールド社債『HYG』
- Portfolio2・・・投資適格社債『LQD』
Portfolio Returns(ポートフォリオの収益)・・・リスク&リターン面
- Portfolio1・・・ハイイールド社債『HYG』:7勝0敗
- Portfolio2・・・投資適格社債『LQD』:0勝7敗
銘柄名 | ハイイールド社債『HYG』 | 投資適格社債『LQD』 |
---|---|---|
運用後の金額 | 20,875ドル | 21,902ドル |
年率 | 5.57% | 5.94% |
標準偏差 | 11.05% | 7.76% |
最低成績の年率リターン | -17.58% | -3.79% |
最高値からの最大下落率 | -29.81% | -15.11% |
シャープレシオ | 0.49 | 0.71 |
ソルティノレシオ | 0.77 | 1.16 |
項目 | 意味 |
---|---|
Portfolio (ポートフォリオ) | ポートフォリオの名称 |
Initial Balance (初期投資額) | 運用前の金額 |
Final Balance (最終残高) | 運用後の金額 |
CAGR (年平均成長率) | 1年あたりの平均成長率 |
Stdev (標準偏差) | 価格変動の幅 |
Best Year (最高の年) | 最高成績の年率リターン |
Worst Year (最低の年) | 最低成績の年率リターン |
Max.Drawdown (最大ドローダウン) | 最高値からの最大下落率 ※この値を抑えられていると安心して投資可能。 |
Sharpe Ratio (シャープレシオ) | リターンをリスク(価格変動)で割った数値。高いほど良い。 |
Sortino Ratio (ソルティノレシオ) | リターンを下落リスクで割った数値。高いほど良い。 ※この値が大きいと、下落時の変動に対してリターンが大きくなる。 |
US Mkt Correlation (米国市場相関) | 株式市場との相関係数。1に近いほど株と同じ値動きをする。 ※0に近ければ、株の下落相場に強くなる。 |
Portfolio Growth(ポートフォリオの成長)
- Portfolio1・・・ハイイールド社債『HYG』
- Portfolio2・・・投資適格社債『LQD』
チャートは互角に思えます。
Annual Returns(年間収益)・・・キャピタルゲイン (収益面)
- Portfolio1・・・ハイイールド社債『HYG』:7勝7敗
- Portfolio2・・・投資適格社債『LQD』:7勝7敗
キャピタルゲイン(収益面)・・・投資適格社債『LQD』の勝ち
※勝ち負けの数は同じですが、年率が投資適格社債『LQD』の方がすぐれているため。
Portfolio Income(ポートフォリオ収入)・・・インカムゲイン (収入面)
- Portfolio1・・・ハイイールド社債『HYG』:14勝0敗
- Portfolio2・・・投資適格社債『LQD』:0勝14敗
インカムゲイン(収入面)・・・ ハイイールド社債『HYG』 の勝ち
まとめ
- リスク&リターン面・・・投資適格社債『LQD』の勝ち
- キャピタルゲイン(収益面)・・・投資適格社債『LQD』の勝ち
- インカムゲイン(収入面)・・・ハイイールド社債『HYG』の勝ち
- 結論・・・投資適格社債『LQD』の方が優れている。
インカムゲイン(収入面)を優先させればハイイールド社債『HYG』になります。
しかし、他の面を考えると投資適格社債『LQD』になります。
ハイイールド社債『HYG』 はUS Mkt Correlation(米国市場相関)が0.74と比較的高く、株式市場と同じような値動きをします。株の下落相場に備えて保有する債券ですので、断然投資適格社債『LQD』をオススメします。
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本日は以上です。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
今回の記事が、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
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