インデックス投資のメリット、デメリットを徹底解説してみた。
インデックス投資は、投資初心者でも機関投資家並みのリターンを得られる投資手法になります。
ある意味投資の『最適解』です。
僕の場合は、投資経験を積めば積むほどインデックス投資の凄さを実感しています。
この記事では、インデックス投資をメリット、デメリットについて徹底解説していきます。
インデックス投資での失敗事例などについても解説していきます。

インデックス投資の仕組みについても解説していきますので、よく理解できていなかった方にも役に立つ記事になっていると思います。また、インデックス投資に関する記事には証券口座のリンクだったり変な投資商品のリンクが貼られていますが、そういったものは一切貼っておりません。純粋にインデックス投資を勉強されたい方は、最後まで安心してご覧ください。
インデックス投資とは
インデックス投資とは、市場の動きを示す指数(インデックス)と同じ値動きをする投資商品を購入して運用する投資手法のことです。
代表的なインデックスについてはこちらになります。
・S&P500
・NYダウ
・NASDAQ
・日経225
・東証株価指数(TOPIX)
S&P500
ニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場している企業から代表的な500銘柄のうち、時価総額の大きい企業ほど比率が高くなるように構成された株価指数。
NYダウ
ニューヨーク証券取引所やNASDAQなどに上場している企業の中から厳選された30銘柄で構成される株価指数。『ウォール・ストリート・ジャーナル』を発行する米国のダウ・ジョーンズ社が1896年に算出を開始した「ダウ・ジョーンズ工業株平均株価」「ダウ工業株30種平均」のこと。
NASDAQ
1971年に開設された新興企業向けの株式市場。正式名称は「National Association of Securities Deals Automated Quotations」で、この頭文字をとってNASDAQと呼ばれています。
日経225
日本経済新聞社が発表する株価指数のことで、東証1部上場銘柄のうち代表的な225銘柄をもとに計算されています。
東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所第一部上場全銘柄を対象として、算出・公表している株価指数のこと。東証一部上場の全銘柄を対象として、各銘柄の不動株数に基づく時価総額を合計して計算されています。
なぜインデックスに連動した投資商品に投資するのかというと「長期目線で考えた場合にインデックスは右肩上がりで上昇していくから」となります。
下の画像は、世界で一番純資産が大きいS&P500に連動した米国ETFの$SPYのチャートになります。

インデックス投資しておけば、ほぼ確実に資産が増えていくことがお分かりになると思います。

インデックス投資では、どのインデックスに投資するのかも重要になってきます。続いてインデックス投資のメリット、デメリットについて解説していきます。
インデックス投資の5つのメリット

・知識や技術がない初心者でも始めやすい
・分散投資できるため安全性が高い
・少額から始められ、手数料も安い
・銘柄選びや売買に手間がかからない
・インデックスは多くのプロ投資家のパフォーマンスを上回る
知識や技術がない初心者でも始めやすい
インデックス投資は、初心者でも簡単に始めることができます。
下の二つを決めればすぐにインデックス投資家になることができます。
- 投資するインデックスファンド
- 投資金額
投資金額については、それぞれ個人差があると思いますので何とも言えませんが、ここで重要になってくるのは、どのインデックスファンドに投資すればよいかということになります。

僕が投資しているインデックスファンドなどもご紹介していきます。
分散投資できるため安全性が高い
インデックス投資では、1つの銘柄(ETFや投資信託)を買うだけで市場全体に分散投資する事ができます。
そのため、個別株に比べて暴落のリスクが圧倒的に低くなります。
例えばインデックスに含まれるその中の一社の株価が下落しても、全体でその下落を低減するので、損失リスクを抑えることができます。

1つの投資商品を購入するだけで、非常に多くの銘柄に分散投資できる点は大きな魅力です。個別株を行っていると、S&P500は上昇しているのに自分の資産は増えていないことが多々起こります。これが個別株投資の最も虚しくなる瞬間です。笑
少額から始められ、手数料も安い
銘柄選定を行うアクティブファンドに比べ、インデックスファンドは手数料が安いです。
購入時手数料が無料というファンドが多く、信託報酬として支払うランニングコストもアクティブファンドに比べて低いです。

僕がつみたてNISAで投資しているeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)では買付手数料なし、管理費用(含む信託報酬)が0.0968%と非常に低くなっています。つみたてNISAでの保有は20年と超長期で考えていることより、このランニングコストの差は大きくなります。その点、やはりインデックス投資は優れていますね。
銘柄選びや売買に手間がかからない
個別株に投資する場合、決算情報などをしっかり調査する必要があります。また、銘柄選びをしっかり行っても、予期せぬニュースにより購入した銘柄が暴落することもあります。
一方、インデックス投資は市場全体に投資することになるため、銘柄選びの手間がありません。(決算を気にしなくて良いです。)
さらにインデックスファンドを含む米国ETFや投資信託への自動積立サービスをおこなっている証券会社もあるので、そのサービスを利用すればさらに運用の手間を減らすことができます。

僕がつみたてNISAで投資しているeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は、一度設定すると毎月自動でクレジットカード払いで投資してくれます。僕が操作することは何もありません。市場全体が下落傾向にあるときなど、なかなか買い向かうことはできませんがほったらかしておくだけで自動的にドルコスト平均法で投資してくれるので便利です。
インデックスは多くのプロ投資家のパフォーマンスを上回る
プロの投資家であっても3/4は、インデックスのリターンに劣っていると言われています。
これを示すデータとして、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが発行している「SPIVA」スコアカードがあります。
この中で、インデックスファンドとアクティブファンドの比較を行われています。(2016年時点)
期間 | 「S&P500」に負けた大型株アクティブファンドの割合 |
---|---|
5年間 | 88.30% |
10年間 | 84.60% |
15年間 | 92.15% |

プロの投資家でこの程度だとバカにしそうになりますね。分かります。でもこれが現実なんです。この現実を知ったら何のためにわざわざ個別株を買うのか全く分からなくなりますね。スリルとかですかね?
インデックス投資のデメリット

・短期的に大きなリターンは得られない
短期的に大きなリターンは得られない
インデックス投資は市場全体に投資することになるため、個別株に比べると大きな値上がり益を短期間で狙いにくいです。
個別株の場合には、ポジティブなニュースが流れると株価が急上昇することがあります。
しかし、インデックス投資の場合には1社の株価が急騰したとしても、その他多くの銘柄に相殺されて株価が急上昇することはありません。

短期間で大きな利益を狙いたい方は、個別株やFX、仮想通貨など価格変動が大きくてレバレッジをかけられる投資商品への投資を行う必要があります。そちらで才能があればそのまま継続したらよいと思いますが、大半の方は資産が減っていくと思います。まずは試してみて、「あっ!!なるほど。こういうことね。」と納得されてからインデックス投資を始められても良いかと思います。
インデックス投資の失敗事例
・短期投資で銘柄を頻繁に入れ替える
・間違った銘柄を選んでしまう
短期投資で銘柄を頻繁に入れ替える
$SPYの例で見てみると、長期的に見れば確実に上昇していくチャートになっています。しかし、短期で見ると下落している期間もあります。(赤矢印部分)

この下落しているタイミングでその都度銘柄を入れ替えていたら、その分手数料負けしてしまいます。
さらには、下落後の回復局面の値上がり益を取れない可能性もあります。
インデックス投資では必ず長期で考える必要があります。

インデックス投資で短期売買は非常に相性が悪いです。「老眼鏡で遠くを見るようなものです。」いや、「原付で長距離ドライブするようなものです。」いや、「カレーをつまみにビールを飲むようなものです。」とにかく僕が言いたいことは、インデックス投資を成功させるためには長期目線で考えてください。
間違った銘柄を選んでしまう
投資信託や米国ETFなど、日々様々な銘柄が発行され、非常に多くの銘柄があります。
しかし、中には手数料が無駄に高い悪質な銘柄も混ざっています。投資初心者はこの点を気を付ける必要があります。
証券会社や銀行などでの投資商品の販売は基本的には手数料が高いです。
また詐欺まがい情報もSNS上で勧誘される可能性もあるので十分気を付けてください。
ちなみに僕は、SNS上で知り合った方のオススメで中国株を購入し300万円を失いました。


投資初心者の方で、どのような投資商品を購入したらよいか分からない方は、僕が投資している銘柄と同じ銘柄を買われてはいかがでしょうか。実際に評価損益や受け取った配当金額なども毎月公開しているので参考になるかもしれません。
えいぎょのインデックス投資銘柄
種別 | 銘柄名 | 最近の動向 |
---|---|---|
米国ETF | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF $VTI | 238,270円分購入 |
米国ETF | インベスコQQQトラスト・シリーズ1 $QQQ | 42,237円分売却 |
投資信託 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | なし |
投資信託 | 楽天・全米株式インデックスファンド | ジュニアNISA口座で 80万円分新規購入 |
上記の銘柄の毎月の評価額の推移や配当金の推移などは下の記事で毎月公開しています▼▼▼


米国株式市場全体を丸ごと購入できる$VTIや投資信託の楽天全米株式インデックスファンドは自信を持ってオススメできます。少し足踏みされている方は、僕の毎月の評価損益記事を観察されてみてください。順調に資産形成できていますから。
インデックス投資まとめ


インデックス投資について詳しく解説してきました。今回の記事をここまでご覧いただければ、インデックス投資の魅力をご理解いただけたかと思います。
インデックス投資は、投資初心者はもちろん、投資を行われているプロの方でも全員にオススメできる投資手法だと思います。※短期投資を好まれる方を除き。
豊かな人生を送るためには、よほど本業で稼ぐ力がない限り、資産形成は必須スキルになってくると思います。
投資をしているか・していないかでは人生に差がつくことはない可能性がありますが、インデックス投資をしているか・していないかでは人生に大きな差がついてしまうと思います。
インデックス投資の出口戦略についてはこちらの記事を参照してください。


これからも、投資に関する有益な情報を発信していきますのでよろしくお願いします。今回の記事が、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
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