Portfolio Visualizerの使い方 【ポートフォリオ分析ツール】
自分のポートフォリオが本当に正しいのかどうかは、未来になってみないと分かりません。
しかし、過去の成績をもとに米国株、米国ETFのポートフォリオ検証(バックテスト)を事前に行い確認することは可能です。
今回は、無料で使えるPortfolio Visualizerの使い方を徹底解説していきます。
英語サイトですが、日本語訳を入れているので完璧に使い方をマスターできます。

手順に沿って操作していくと意外と簡単です。
初めて分析できたときは感動しました。
それでは是非、最後までご覧ください。
Portfolio Visualizerとは【ポートフォリオ分析ツール】
Portfolio Visualizerとは米国株、米国ETFのポートフォリオ分析が無料でできるサイトです。
まずはPORTFOLIO VISUALIZERをクリックしアクセスします。

6つのカテゴリがありますが、『Backtest Portfolio』の『Backtest Asset Allocation』と『Backtest Portfolio』の2つのツールをよく使います。

検証ツール | 検証内容 |
---|---|
Backtest Asset Allocation (アセットアロケーション・バックテスト) | 『株』『債券』『金』『不動産』などの資産クラス |
Backtest Portfolio (ポートフォリオ・バックテスト) | 『AAPL』『MSFT』『AMZN』などの具体的な銘柄 |
利用する際は、以下の手順で使うことをオススメします。
- 『Backtest Asset Allocation』で資産クラスとその割合を決める。
- 『Backtest Portfolio』で具体的な投資銘柄とその割合を決める。
Portfolio Visualizerの使い方
『Backtest Asset Allocation』と『Backtest Portfolio』の使い方はほぼ同じです。
今回は、『Backtest Asset Allocation』で使い方を解説していきます。
設定画面『検証期間や予算などを入力』
『Backtest Asset Allocation』をクリックすると下のような画面が表示されます。
ここでは検証期間や予算について入力していきます。

資産配分『資産クラスと割合を入力』
表示設定で、『List View』もしくは『Table View』を選択できます。
- List View・・・資産クラスをプルダウンから選び、割合(%)を入力する。
- Table View・・・資産クラスの一覧表が表示され、割合(%)を入力する。
Lost Viewの場合

Table Viewの場合

Analyze Portofolios『ポートフォリオを分析する』
『Analyze Portfolios』をクリックして分析開始

Portfolio Visualizerの分析結果
それでは実際の分析結果を見ていきます。
今回は、『えいぎょのポートフォリオ』と現代ポートフォリオ理論の『リスク許容度5』と『リスク許容度3』の三つで分析を行い比較しています。
- Portfolio1・・・えいぎょのポートフォリオ
- Portfolio2・・・リスク許容度5のポートフォリオ
- Portfolio3・・・リスク許容度3のポートフォリオ
Portfolio Allocations(ポートフォリオの割合)

Portfolio Returns(ポートフォリオの収益)

項目 | 意味 |
---|---|
Portfolio (ポートフォリオ) | ポートフォリオの名称 |
Initial Balance (初期投資額) | 運用前の金額 |
Final Balance (最終残高) | 運用後の金額 |
CAGR (年平均成長率) | 1年あたりの平均成長率 |
Stdev (標準偏差) | 価格変動の幅 |
Best Year (最高の年) | 最高成績の年率リターン |
Worst Year (最低の年) | 最低成績の年率リターン |
Max.Drawdown (最大ドローダウン) | 最高値からの最大下落率 ※この値を抑えられていると安心して投資可能。 |
Sharpe Ratio (シャープレシオ) | リターンをリスク(価格変動)で割った数値。高いほど良い。 |
Sortino Ratio (ソルティノレシオ) | リターンを下落リスクで割った数値。高いほど良い。 ※この値が大きいと、下落時の変動に対してリターンが大きくなる。 |
US Mkt Correlation (米国市場相関) | 株式市場との相関係数。1に近いほど株と同じ値動きをする。 ※0に近ければ、株の下落相場に強くなる。 |
Portfolio Growth(ポートフォリオの成長)

- Portfolio1・・・えいぎょのポートフォリオ
- Portfolio2・・・リスク許容度5のポートフォリオ
- Portfolio3・・・リスク許容度3のポートフォリオ
Portfolio Growth(ポートフォリオの成長)を見てみると、2006年以降は一貫して『えいぎょのポートフォリオ』のパフォーマンスが良いことが分かります。
Annual Returns(年間収益)

- Portfolio1・・・えいぎょのポートフォリオ
- Portfolio2・・・リスク許容度5のポートフォリオ
- Portfolio3・・・リスク許容度3のポートフォリオ
『えいぎょのポートフォリオ』は1997年~1998年の収益は厳しいですが、それ以外の年の収益が大きいことが分かります。
また、マイナスの年でも『リスク許容度5のポートフォリオ』よりもマイナス幅は小さくなっていることが分かります。

Portfolio Visualizerで分析して、
最強のポートフォリオを作成可能です!!
まとめ
- Portfolio Visualizerは、無料で使える最強のバックテストツール。
- Portfolio Visualizerを使って、自分の力だけで納得いくポートフォリオを作成可能。
- Portfolio Visualizerのデメリットは、最大25銘柄まで+最新銘柄の発売日以降でしか分析できない点。
今回は、Portfolio Visualizerの使い方 【ポートフォリオ分析ツール】ということで解説してきました。

Portfolio Visualizerは超便利で簡単ですので、多くの方に是非一度使っていただきたいツールです。
投資生活の充実度を確実に上げてくれますよ。
今回、比較したポートフォリオ3つ『えいぎょのポートフォリオ』と現代ポートフォリオ理論の『リスク許容度5』と『リスク許容度3』については、以下の記事で詳細を載せています。
現代ポートフォリオ理論を分析(WealthNaviのリスク許容度5段階)
本日は以上です。最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
今回の記事が、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
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