ナスダック100『QQQ』vs 全米株式『VTI』【徹底比較で結論あり】
今回は、僕が今までずっと見て見ぬふりをしてきたナスダック100『QQQ』を全米株式『VTI』と比較してみました。
ナスダック100『QQQ』の株価上昇が半端ないということは、ツイッター上の情報などで知ってはいました。しかし、なぜか流行りものというイメージを持っていて正直嫌いでした。
今回の結論は、【ナスダック100『QQQ』への投資を開始する必要がある】になります。

あれだけ嫌いだったナスダック100『QQQ』ですが、調査してみて投資しなければならないETFだと確信しました。是非、最後までご覧ください。
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ナスダック100『QQQ』vs 米国株『VTI』【企業概要】
ナスダック100『QQQ』の企業概要
インベスコQQQトラスト・シリーズ1(Invesco QQQ Trust Series 1)は、米国籍のETF( 上場投資信託)。ナスダックに上場している時価総額が最大規模の非金融企業100社を含 むナスダック100指数に連動した投資成果を目指す。指数はコンピューターハードウエア ・ソフトウエア、通信、小売り・卸売り、貿易、バイオテクノロジーなどの主要業界の企業を反映。
Bloombergから引用
全米株式『VTI』の企業概要
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(Vanguard Total Stock Market ETF)は、米国籍のETF(上場投資信託)。CRSP米国総合指数のパフォーマンスに連動する投資 成果を目指す。あらゆる時価総額規模の米国株式を保有。米国株式市場全体を投資対象とする。3500以上の銘柄を保有し、時価総額ベースでウエートを算定。
Bloombergから引用
ナスダック100『QQQ』vs 米国株『VTI』【基本情報】
銘柄名 | ナスダック100『QQQ』 | 全米株式『VTI』 |
---|---|---|
運用会社 | インベスコ社 | バンガード社 |
発行年月 | 1999年3月 | 2001年5月 |
運用総額 | 約19.7兆円(5位) | 約28兆円(3位) |
株価 | 40,000円 | 25,160円 |
経費率 | 0.2% | 0.03% |
配当利回り | 0.44% | 1.19% |
配当月 | 1,4,7,10月 | 3,6,9,12月 |
投資対象 | ナスダック時価総額上位100社 | 米国市場全体 |
構成銘柄数 | 約100銘柄 | 約3,800銘柄 |

ナスダック100『QQQ』の方が歴史が長い点が意外です。
また運用総額も5位となっていて安心材料になります。
一方で、経費率が0.2%と若干高い点と配当利回りが低い点が少し気になります。
ナスダック100『QQQ』vs 米国株『VTI』【シミュレーション結果】
Portfolio Allocations(ポートフォリオの割合)
- Portfolio1・・・ナスダック100『QQQ』
- Portfolio2・・・全米株式『VTI』

Portfolio Returns(ポートフォリオの収益)
- Portfolio1・・・ナスダック100『QQQ』
- Portfolio2・・・全米株式『VTI』

項目 | 意味 |
---|---|
Portfolio (ポートフォリオ) | ポートフォリオの名称 |
Initial Balance (初期投資額) | 運用前の金額 |
Final Balance (最終残高) | 運用後の金額 |
CAGR (年平均成長率) | 1年あたりの平均成長率 |
Stdev (標準偏差) | 価格変動の幅 |
Best Year (最高の年) | 最高成績の年率リターン |
Worst Year (最低の年) | 最低成績の年率リターン |
Max.Drawdown (最大ドローダウン) | 最高値からの最大下落率 ※この値を抑えられていると安心して投資可能。 |
Sharpe Ratio (シャープレシオ) | リターンをリスク(価格変動)で割った数値。高いほど良い。 |
Sortino Ratio (ソルティノレシオ) | リターンを下落リスクで割った数値。高いほど良い。 ※この値が大きいと、下落時の変動に対してリターンが大きくなる。 |
US Mkt Correlation (米国市場相関) | 株式市場との相関係数。1に近いほど株と同じ値動きをする。 ※0に近ければ、株の下落相場に強くなる。 |
銘柄名 | ナスダック100『QQQ』 | 全米株式『VTI』 |
---|---|---|
運用後の金額 | 104,924ドル | 60,683ドル |
年率 | 12.81% | 9.69% |
標準偏差 | 19.08% | 15.07% |
最低成績の年率リターン | -41.73% | -36.98% |
最高値からの最大下落率 | -49.74% | -50.84% |

年率はナスダック100『QQQ』が優れています。
標準偏差や最低成績の年率リターンは全米株式『VTI』の方が優れていますが、最高値からの最大下落率はナスダック100『QQQ』の方が優れています。
Portfolio Growth(ポートフォリオの成長)
- Portfolio1・・・ナスダック100『QQQ』
- Portfolio2・・・全米株式『VTI』


2001年~2009年は全米株式『VTI』のリターンが優れています。
しかし2012年以降はナスダック100『QQQ』のリターンが上回り、差は拡大しています。
Annual Returns(年間収益)・・・キャピタルゲイン (収益面)
- Portfolio1・・・ナスダック100『QQQ』:13勝7敗
- Portfolio2・・・全米株式『VTI』:7勝13敗


キャピタルゲイン(収益面)はナスダック100『QQQ』の勝ちです。
勝っている年が多いことに加えて、大きく差をつけて収益が大きい点が驚きです。
Portfolio Income(ポートフォリオ収入)・・・インカムゲイン (収入面)
- Portfolio1・・・ナスダック100『QQQ』:0勝20敗
- Portfolio2・・・全米株式『VTI』:20勝0敗


インカムゲイン(収入面)は全米株式『VTI』の圧勝です。
まとめ
- キャピタルゲイン(収益面)はナスダック100『QQQ』の勝ち
- インカムゲイン(収入面)は全米株式『VTI』の勝ち
- ナスダック100『QQQ』もポートフォリオに組み込む必要がある

全米株式『VTI』派の僕としては、少し複雑な結果となりました。
経費率や配当利回りの低さを差し引いて考えてもナスダック100『QQQ』には投資しておいた方が良いと思いました。
現在の僕のポートフォリオは4銘柄で構成していますので、ナスダック100『QQQ』を新しい投資先として検討していきます。
今回の結果を、皆さんのポートフォリオ形成の参考にしていただければ幸いです。
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本日は以上です。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
今回の記事が、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
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