S&P500『SPY』vs 全米株式『VTI』【徹底比較で結論あり】
前回はS&P500『VOO』と全米株式『VTI』を比較して、S&P500『VOO』に投資する方が良いという結論になりました。
詳しくはこちらから⇒S&P500『VOO』vs全米株式『VTI』【徹底比較で結論あり】
S&P500に連動したETFよりも全米株式『VTI』の方が優れているのではないかというコメントをツイッターのコメントでいただきました。
S&P500『SPY』の発行年月が2010年9月と新しいため、今回はS&P500『SPY』と比較を行っていきます。

結論・・・全米株式『VTI』に投資すべき!!
コメント頂いた皆様ありがとうございました。
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S&P500『SPY』vs 米国株『VTI』【企業概要】
S&P500『SPY』の企業概要
SPDR S&P500 ETFトラスト(SPDR S&P 500 ETF Trust)は米国籍のETF(上場投資信託)。S&P500種指数に連動する投資成果を目指す。S&P500種指数の全構成銘柄を組み入れる。主に米国の大型株を保有。ユニット型投資信託であり、四半期ベースで配当を支払う。保有銘柄のウエートは時価総額ベースで算定。
Bloombergから引用
全米株式『VTI』の企業概要
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(Vanguard Total Stock Market ETF)は、米国籍のETF(上場投資信託)。CRSP米国総合指数のパフォーマンスに連動する投資 成果を目指す。あらゆる時価総額規模の米国株式を保有。米国株式市場全体を投資対象とする。3500以上の銘柄を保有し、時価総額ベースでウエートを算定。
Bloombergから引用
S&P500『SPY』vs 米国株『VTI』【基本情報】
銘柄名 | S&P500『SPY』 | 米国株『VTI』 |
---|---|---|
発行年月日 | 1993年1月 | 2001年5月 |
運用総額 | 約41.8兆円(1位) | 約28兆円(3位) |
経費率 | 0.09% | 0.03% |
配当利回り | 1.25% | 1.19% |
配当月 | 1,4,7,10月 | 3,6,9,12月 |
投資対象 | 米国株大型銘柄 | 米国市場全体 |
構成銘柄数 | 約500銘柄 | 約3,800銘柄 |

S&P500『SPY』の運用総額は1位です。
経費率が0.09%と少し高めですが、運用期間28.5年という点で信頼を勝ち得ているのでしょう。
S&P500『SPY』vs 米国株『VTI』【シミュレーション結果】
Portfolio Allocations(ポートフォリオの割合)
- Portfolio1・・・S&P500『SPY』
- Portfolio2・・・全米株式『VTI』

Portfolio Returns(ポートフォリオの収益)
- Portfolio1・・・S&P500『SPY』
- Portfolio2・・・全米株式『VTI』

項目 | 意味 |
---|---|
Portfolio (ポートフォリオ) | ポートフォリオの名称 |
Initial Balance (初期投資額) | 運用前の金額 |
Final Balance (最終残高) | 運用後の金額 |
CAGR (年平均成長率) | 1年あたりの平均成長率 |
Stdev (標準偏差) | 価格変動の幅 |
Best Year (最高の年) | 最高成績の年率リターン |
Worst Year (最低の年) | 最低成績の年率リターン |
Max.Drawdown (最大ドローダウン) | 最高値からの最大下落率 ※この値を抑えられていると安心して投資可能。 |
Sharpe Ratio (シャープレシオ) | リターンをリスク(価格変動)で割った数値。高いほど良い。 |
Sortino Ratio (ソルティノレシオ) | リターンを下落リスクで割った数値。高いほど良い。 ※この値が大きいと、下落時の変動に対してリターンが大きくなる。 |
US Mkt Correlation (米国市場相関) | 株式市場との相関係数。1に近いほど株と同じ値動きをする。 ※0に近ければ、株の下落相場に強くなる。 |
銘柄名 | S&P500『SPY』 | 米国株『VTI』 |
---|---|---|
運用後の金額 | 10,000ドル ⇒54,601ドル | 10,000ドル ⇒60,683ドル |
年率 | 9.10% | 9.69% |
標準偏差 | 14.61% | 15.07% |
最低成績の年率リターン | -36.81% | -36.98% |
最高値からの最大下落率 | -50.80% | -50.84% |

年率は全米株式『VTI』が優れています。
標準偏差、最低成績の年率リターン、最高値からの最大下落率は僅差でS&P500『SPY』が優れていますが、誤差の範囲内です。
Portfolio Growth(ポートフォリオの成長)
- Portfolio1・・・S&P500『SPY』
- Portfolio2・・・全米株式『VTI』


思っていたよりもはるかに、全米株式『VTI』の方が優れています。
2021年は差が拡大しています。
Annual Returns(年間収益)・・・キャピタルゲイン (収益面)
- Portfolio1・・・S&P500『SPY』:8勝11敗1分け
- Portfolio2・・・全米株式『VTI』:11勝8敗1分け


キャピタルゲイン(収益面)は全米株式『VTI』の勝ちです。
S&P500『SPY』が勝っている年でも、わずかに勝っている程度です。
Portfolio Income(ポートフォリオ収入)・・・インカムゲイン (収入面)
- Portfolio1・・・S&P500『SPY』:4勝16敗
- Portfolio2・・・全米株式『VTI』:16勝4敗


インカムゲイン(収入面)は圧倒的に全米株式『VTI』の勝ちです。
まとめ
- S&P500『SPY』vs 全米株式『VTI』は全米株式『VTI』の勝ち
- 過去20年のリターンを比較したものなので信頼性が高い
- S&P500に連動したETFに投資するよりも全米株式『VTI』に投資すべき

全米株式『VTI』派の僕としては、嬉しい結果となりました。
前回のS&P500『VOO』vs全米株式『VTI』ではS&P500『VOO』が優れていましたが、S&P500『VOO』の運用期間が10.8年と短く、短いシミュレーション結果でした。
今回 同じS&P500に連動した『SPY』に置き換えて過去20年でシミュレーションしたので、こちらの方が信頼性が高いと思います。
S&P500に連動したETFか米国株式市場全体に連動した『VTI』か悩んだ際は、『VTI』に投資しておけば間違いありません!!
今回の結果を、皆さんのポートフォリオ形成の参考にしていただければ幸いです。
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本日は以上です。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
今回の記事が、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
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