高配当株式『SPYD』vs 高配当株式『SDY』【徹底比較で結論あり】
以前、米国増配株式『VIG』と高配当株式『SDY』を比較したところ米国増配株式『VIG』の方が優れていたものの高配当株式『SDY』も良い投資対象だということが分かりました。
米国増配株式『VIG』vs 米国高配当株式『SDY』【徹底比較で結論あり】
高配当株式『SDY』はインカムゲイン(収益面)で優れていました。
そこで今回は、同じインカムゲイン(収益面)で優れる高配当株『SPYD』と比較してみました。

結論・・・高配当株式『SDY』の方が優れる。
インカムゲイン(収益面)のみを優先して考えた場合は高配当株式『SPYD』の方が優れていますが、総合的に考えると圧倒的に高配当株式『SDY』の方が優れていました。
高配当株式『SPYD』vs 高配当株式『SDY』【企業概要】
高配当株式『SPYD』 の企業概要
SPDRポートフォリオS&P 500高配当ETFは、米国で設立された上場投資信託です。ファンドは、S&P500高配当指数の価格と利回りのパフォーマンスに対応する投資結果を提供することを目指しています。インデックスは、指標となる利回りに基づいて、S&P500で最も利回りの高い80社に連動します。
Bloombergから引用
高配当株式『SDY』の企業概要
SPDR S&P 米国高配当株式ETFは、米国籍のETF(上場投資信託)。S&P High Yield Dividend Aristocrats Indexに連動する投資成果を目指す。S&P1500指数の構成銘柄のうち最高 の配当利回り成果を評価する。過去20年にわたり毎年、継続的に増配する経営方針を取る企業株を対象とする。
Bloombergから引用
高配当株式『SPYD』vs 高配当株式『SDY』【基本情報】
銘柄名 | 高配当株式『SPYD』 | 高配当株式『SDY』 |
---|---|---|
運用会社 | ステートストリート社 | ステートストリート社 |
発行年月(運用年数) | 2015年10月 | 2005年11月 |
運用総額 | 約5,200億円(131位) | 約2.2兆円(53位) |
株価(購入しやすさ) | 4,473円 | 13,753円 |
経費率 | 0.07% | 0.35% |
配当利回り | 3.94% | 2.58% |
配当月 | 3,6,9,12月 | 3,6,9,12月 |
投資対象 | S&P500構成銘柄の高利回り上位80社 | 過去20年間連続増配のS&P1500構成銘柄 |
構成銘柄数 | 80銘柄 | 114銘柄 |

購入しやすさ、経費率、配当利回りは高配当株式『SPYD』が優れています。
一方で運用年数、運用総額、構成銘柄数は米国高配当株式『SDY』が優れています。高配当株式『SPYD』の運用総額の少なさは意外でした。
高配当株式『SPYD』vs 高配当株式『SDY』 【シミュレーション結果】
Portfolio Allocations(ポートフォリオの割合)
- Portfolio1・・・高配当株式『SPYD』
- Portfolio2・・・高配当株式『SDY』

Portfolio Returns(ポートフォリオの収益) ・・・リスク&リターン面
- Portfolio1・・・高配当株式『SPYD』
- Portfolio2・・・高配当株式『SDY』
銘柄名 | 高配当株式『SPYD』 | 高配当株式『SDY』 |
---|---|---|
運用後の金額 | 17,447ドル | 19,894ドル |
年率 | 10.48% | 13.11% |
標準偏差 | 19.20% | 14.45% |
最低成績の年率リターン | -11.53% | -2.74% |
最高値からの最大下落率 | -36.55% | –25.08% |
シャープレシオ | 0.57 | 0.86 |
ソルティノレシオ | 0.79 | 1.29 |


リスク&リターン面・・・高配当株式『SDY』の勝ち
項目 | 意味 |
---|---|
Portfolio (ポートフォリオ) | ポートフォリオの名称 |
Initial Balance (初期投資額) | 運用前の金額 |
Final Balance (最終残高) | 運用後の金額 |
CAGR (年平均成長率) | 1年あたりの平均成長率 |
Stdev (標準偏差) | 価格変動の幅 |
Best Year (最高の年) | 最高成績の年率リターン |
Worst Year (最低の年) | 最低成績の年率リターン |
Max.Drawdown (最大ドローダウン) | 最高値からの最大下落率 ※この値を抑えられていると安心して投資可能。 |
Sharpe Ratio (シャープレシオ) | リターンをリスク(価格変動)で割った数値。高いほど良い。 |
Sortino Ratio (ソルティノレシオ) | リターンを下落リスクで割った数値。高いほど良い。 ※この値が大きいと、下落時の変動に対してリターンが大きくなる。 |
US Mkt Correlation (米国市場相関) | 株式市場との相関係数。1に近いほど株と同じ値動きをする。 ※0に近ければ、株の下落相場に強くなる。 |
Portfolio Growth(ポートフォリオの成長)
- Portfolio1・・・高配当株式『SPYD』
- Portfolio2・・・高配当株式『SDY』


チャートも高配当株式『SDY』の方が良いですね。
Annual Returns(年間収益)・・・キャピタルゲイン (収益面)
- Portfolio1・・・高配当株式『SPYD』:2勝4敗
- Portfolio2・・・高配当株式『SDY』:4勝2敗


キャピタルゲイン(収益面)・・・高配当株式『SDY』の勝ち
Portfolio Income(ポートフォリオ収入)・・・インカムゲイン (収入面)
- Portfolio1・・・高配当株式『SPYD』:6勝0敗
- Portfolio2・・・高配当株式『SDY』:0勝6敗


インカムゲイン(収入面)・・・ 高配当株式『SPYD』の勝ち
まとめ
- リスク&リターン面・・・高配当株式『SDY』の勝ち
- キャピタルゲイン(収益面)・・・高配当株式『SDY』の勝ち
- インカムゲイン(収入面)・・・高配当株式『SPYD』の勝ち
- 結論・・・高配当株式『SDY』の方が優れている。

インカムゲイン(収入面)のみ高配当株式『SPYD』が優れていました。
しかし、総合的に考えると圧倒的に高配当株式『SDY』が優れていることが分かります。
リスクに対して大きなリターンを得られる方が良いと考えています。
また最大下落率が小さい方が、メンタル的にも持ち続けやすいと思うので高配当株式『SDY』の方がオススメです。
今回の結果を、皆さんのポートフォリオ形成の参考にしていただければ幸いです。
全世界か米国株で迷ったらこちら
S&P500か米国株で迷ったらこちら
ナスダック100『QQQ』が気になったらこちら
ダウ工業株『DIA』が気になったらこちら
債券にも興味が出てきたらこちら
本日は以上です。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
今回の記事が、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
コメント