米国債20年超え『TLT』vs 投資適格社債『LQD』【徹底比較で結論あり】
株式市場が絶好調の中では話題になることが少ない債券です。基本的には債権比率を高めれば高めるほどポートフォリオのパフォーマンスは下がります。
しかし、毎月配当がもらえたり株式市場が不安定になった際には債券は非常に重要な役割を果たします。
米国総合債券『AGG』、ハイイールド社債『HYG』、投資適格社債『LQD』の3つでは、投資適格社債『LQD』が優れているという結果になっています。
米国総合債券『AGG』vs 投資適格社債『LQD』【徹底比較で結論あり】
ハイイールド社債『HYG』vs 投資適格社債『LQD』【徹底比較で結論あり】
僕のポートフォリオにも投資適格社債『LQD』は組み込んでいます。
米国株、米国ETFの評価損益公開【2021年8月】
今回は、米国債20年超え『TLT』と比較しました。

結論・・・ 投資適格社債『LQD』の方が優れる。
僕が保有しているETFの方が優れていると安心します。
米国債20年超え『TLT』vs 投資適格社債『LQD』【企業概要】
米国債20年超え『TLT』 の企業概要
iシェアーズ米国債20年超ETFは米国籍のETF(上場投資信託)。残存期間が20年を超える 米国債で構成される指数に連動する投資成果を目指す。
Bloombergから引用
投資適格社債『LQD』の企業概要
iシェアーズiBoxx米ドル建て投資適格社債ETFは米国籍のETF(上場投資信託)。米ドル建て投資適格社債で構成される指数に連動する投資成果を目指す。
Bloombergから引用
米国債20年超え『TLT』vs 投資適格社債『LQD』【基本情報】
銘柄名 | 米国債20年超え『TLT』 | 投資適格社債『LQD』 |
---|---|---|
運用会社 | ブラックロック社 | ブラックロック社 |
発行年月(運用年数) | 2002年7月 | 2002年7月 |
運用総額 | 約1.9兆円(61位) | 約4.3兆円(32位) |
株価(購入しやすさ) | 16,169円 | 14,791円 |
経費率 | 0.15% | 0.14% |
配当利回り | 1.49% | 2.51% |
配当月 | 毎月 | 毎月 |
投資対象 | 残存期間が20年を超える米国債 | 米ドル建て投資適格社債 |
構成銘柄数 | 31銘柄 | 2,410銘柄 |

運用総額、株価(購入しやすさ)、経費率、構成銘柄数は全て投資適格社債『LQD』が優れています。
米国債20年超え『TLT』vs 投資適格社債『LQD』【シミュレーション結果】
Portfolio Allocations(ポートフォリオの割合)
- Portfolio1・・・米国債20年超え『TLT』
- Portfolio2・・・投資適格社債『LQD』

Portfolio Returns(ポートフォリオの収益)・・・リスク&リターン面
- Portfolio1・・・米国債20年超え『TLT』:2勝5敗
- Portfolio2・・・投資適格社債『LQD』:5勝2敗
銘柄名 | 米国債20年超え『TLT』 | 投資適格社債『LQD』 |
---|---|---|
運用後の金額 | 31,737ドル | 27,622ドル |
年率 | 6.41% | 5.62% |
標準偏差 | 13.10% | 7.28% |
最低成績の年率リターン | -21.80% | -3.79% |
最高値からの最大下落率 | -21.80% | -15.11% |
シャープレシオ | 0.45 | 0.62 |
ソルティノレシオ | 0.75 | 0.99 |

項目 | 意味 |
---|---|
Portfolio (ポートフォリオ) | ポートフォリオの名称 |
Initial Balance (初期投資額) | 運用前の金額 |
Final Balance (最終残高) | 運用後の金額 |
CAGR (年平均成長率) | 1年あたりの平均成長率 |
Stdev (標準偏差) | 価格変動の幅 |
Best Year (最高の年) | 最高成績の年率リターン |
Worst Year (最低の年) | 最低成績の年率リターン |
Max.Drawdown (最大ドローダウン) | 最高値からの最大下落率 ※この値を抑えられていると安心して投資可能。 |
Sharpe Ratio (シャープレシオ) | リターンをリスク(価格変動)で割った数値。高いほど良い。 |
Sortino Ratio (ソルティノレシオ) | リターンを下落リスクで割った数値。高いほど良い。 ※この値が大きいと、下落時の変動に対してリターンが大きくなる。 |
US Mkt Correlation (米国市場相関) | 株式市場との相関係数。1に近いほど株と同じ値動きをする。 ※0に近ければ、株の下落相場に強くなる。 |

リスク&リターン面・・・投資適格社債『LQD』の勝ち
Portfolio Growth(ポートフォリオの成長)
- Portfolio1・・・米国債20年超え『TLT』
- Portfolio2・・・投資適格社債『LQD』


米国債20年越え『TLT』の方がリターンは優れていますが、投資適格社債『LQD』のチャートの方が好きです。
Annual Returns(年間収益)・・・キャピタルゲイン (収益面)
- Portfolio1・・・米国債20年超え『TLT』:9勝10敗
- Portfolio2・・・投資適格社債『LQD』:10勝9敗


キャピタルゲイン(収益面)・・・投資適格社債『LQD』の勝ち
勝敗数は僅差ですが、投資適格社債『LQD』の方が勝っている年が多いです。米国債20年超え『TLT』が勝っているは大きな差をつけています。これによってトータルリターンで勝っています。
Portfolio Income(ポートフォリオ収入)・・・インカムゲイン (収入面)
- Portfolio1・・・米国債20年超え『TLT』:0勝19敗
- Portfolio2・・・投資適格社債『LQD』:19勝0敗


インカムゲイン(収入面)・・・ 投資適格社債『LQD』 の勝ち
まとめ
- リスク&リターン面・・・投資適格社債『LQD』の勝ち
- キャピタルゲイン(収益面)・・・投資適格社債『LQD』の勝ち
- インカムゲイン(収入面)・・・投資適格社債『LQD』の勝ち
- 結論・・・投資適格社債『LQD』の方が優れている。

投資適格社債『LQD』の方が優れているという結論に至りました。
今回の結果を見ると、米国債20年越え『TLT』に投資する気はあまり起きません。
唯一惹かれる点は、トータルリターンが大きかった点です。
債券ETFがポートフォリオに占める割合が大きいため、これからも勉強し良い投資商品が見つかったら乗り換えも検討していきたいと思います。
引き続き情報発信していきますので、よろしくお願いします。
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本日は以上です。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
今回の記事が、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
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