米国増配株式『VIG』vs ナスダック100『QQQ』【徹底比較で結論あり】
全米株式『VTI』よりも優れている可能性があると結論付けた米国増配株式『VIG』とナスダック100『QQQ』を比較してみました。

結論・・・ナスダック100『QQQ』の方が優れる。
インカムゲイン(収入面)以外は全てナスダック100『QQQ』の方が優れていました。
僕のポートフォリオにも取り入れる予定です。
ちなみに現在のえいぎょ’sポートフォリオは下のようになります。
米国増配株式『VIG』vs ナスダック100『QQQ』【企業概要】
米国増配株式『VIG』の企業概要
バンガード米国増配株式ETF(Vanguard Dividend Appreciation ETF)は、米国籍のETF (上場投資信託)。ナスダック米国ディビデンド・アチーバーズ・セレクト指数に連動する投資成果を目的とする。米国の中型・大型株を保有。過去10年間連続増配の米国の普通株(REITを除く)への投資に注力する。時価総額ベースで保有銘柄のウエートを算定。
Bloombergから引用
ナスダック100『QQQ』の企業概要
インベスコQQQトラスト・シリーズ1(Invesco QQQ Trust Series 1)は、米国籍のETF( 上場投資信託)。ナスダックに上場している時価総額が最大規模の非金融企業100社を含 むナスダック100指数に連動した投資成果を目指す。指数はコンピューターハードウエア ・ソフトウエア、通信、小売り・卸売り、貿易、バイオテクノロジーなどの主要業界の企業を反映。
Bloombergから引用
米国増配株式『VIG』vs ナスダック100『QQQ』【基本情報】
銘柄名 | 米国増配株式『VIG』 | ナスダック100『QQQ』 |
---|---|---|
運用会社 | バンガード社 | インベスコ社 |
発行年月(運用年数) | 2006年4月 | 1993年3月 |
運用総額 | 約6.9兆円(20位) | 約19.7兆円(5位) |
株価(購入しやすさ) | 17,845円 | 40,411円 |
経費率 | 0.06% | 0.2% |
配当利回り | 1.67% | 0.44% |
配当月 | 3,6,9,12月 | 1,4,7,10月 |
投資対象 | 過去10年間連続増配の米国普通株 | ナスダック時価総額上位100社 |
構成銘柄数 | 182銘柄 | 100銘柄 |

株価(購入しやすさ)、経費率、配当利回り、構成銘柄数は米国増配銘柄『VIG』が優れています。
一方で発行年月(運用年数)、運用総額はナスダック100『QQQ』が優れています。
米国増配株式『VIG』 vs ナスダック100『QQQ』【シミュレーション結果】
Portfolio Allocations(ポートフォリオの割合)
- Portfolio1・・・米国増配株式『VIG』
- Portfolio2・・・ナスダック100『QQQ』

Portfolio Returns(ポートフォリオの収益) ・・・リスク&リターン面
- Portfolio1・・・米国増配株式『VIG』:2勝5敗
- Portfolio2・・・ナスダック100『QQQ』:5勝2敗
銘柄名 | 米国増配株式『VIG』 | ナスダック100『QQQ』 |
---|---|---|
運用後の金額 | 40,041ドル | 95,709ドル |
年率 | 9.98% | 16.75% |
標準偏差 | 13.40% | 17.96% |
最低成績の年率リターン | -26.69% | -41.73% |
最高値からの最大下落率 | -41.11% | -49.74% |
シャープレシオ | 0.72 | 0.91 |
ソルティノレシオ | 1.06 | 1.46 |


リスク&リターン面・・・ナスダック100『QQQ』の勝ち
項目 | 意味 |
---|---|
Portfolio (ポートフォリオ) | ポートフォリオの名称 |
Initial Balance (初期投資額) | 運用前の金額 |
Final Balance (最終残高) | 運用後の金額 |
CAGR (年平均成長率) | 1年あたりの平均成長率 |
Stdev (標準偏差) | 価格変動の幅 |
Best Year (最高の年) | 最高成績の年率リターン |
Worst Year (最低の年) | 最低成績の年率リターン |
Max.Drawdown (最大ドローダウン) | 最高値からの最大下落率 ※この値を抑えられていると安心して投資可能。 |
Sharpe Ratio (シャープレシオ) | リターンをリスク(価格変動)で割った数値。高いほど良い。 |
Sortino Ratio (ソルティノレシオ) | リターンを下落リスクで割った数値。高いほど良い。 ※この値が大きいと、下落時の変動に対してリターンが大きくなる。 |
US Mkt Correlation (米国市場相関) | 株式市場との相関係数。1に近いほど株と同じ値動きをする。 ※0に近ければ、株の下落相場に強くなる。 |
Portfolio Growth(ポートフォリオの成長)
- Portfolio1・・・米国増配株式『VIG』
- Portfolio2・・・ナスダック100『QQQ』


ナスダック100『QQQ』のチャートは凄まじいです。
Annual Returns(年間収益)・・・キャピタルゲイン (収益面)
- Portfolio1・・・米国増配株式『VIG』:3勝12敗
- Portfolio2・・・ナスダック100『QQQ』:12勝3敗


キャピタルゲイン(収益面)・・・ナスダック100『QQQ』の勝ち
Portfolio Income(ポートフォリオ収入)・・・インカムゲイン (収入面)
- Portfolio1・・・米国増配株式『VIG』:14勝1敗
- Portfolio2・・・ナスダック100『QQQ』:1勝14敗


インカムゲイン(収入面)・・・ 米国増配株式『VIG』の勝ち
※ナスダック100『QQQ』との差が年々縮まっているように思えます。
まとめ
- リスク&リターン面・・・ナスダック100『QQQ』の勝ち
- キャピタルゲイン(収益面)・・・ナスダック100『QQQ』の勝ち
- インカムゲイン(収入面)・・・米国連続増配『VIG』の勝ち
- 結論・・・ナスダック100『QQQ』の方が優れている。

インカムゲイン(収入面)のみ米国連続増配『VIG』の方が優れていました。ただ、やはりナスダック100『QQQ』のリターンの大きさは圧倒的でした。
また、年々インカムゲイン(収入面)の差も縮まっているので過去のリターンから判断するのであればナスダック100『QQQ』に投資することになると思います。
今回の結果を、皆さんのポートフォリオ形成の参考にしていただければ幸いです。
全世界か米国株で迷ったらこちら
S&P500か米国株で迷ったらこちら
ナスダック100『QQQ』が気になったらこちら
ダウ工業株『DIA』が気になったらこちら
債券にも興味が出てきたらこちら
本日は以上です。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
今回の記事が、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
コメント