VIX指数で買い時を見極める投資法【2年後に100%増える】
- 株を買うタイミングが分からない
- VIX指数ってよく聞くけど意味が分からない
- VXI指数で買い時を判断できる投資法を知りたい
これから投資を始めようとする初心者が「買い時が分からない」と混乱し、結局、株価が高い状態で買ってしまってすぐに含み損になってしまうケースが多いです。
僕は投資を始めて11年になりますが、過去のデータを根拠に売買することで今では自信を持って取引することができています。しかし、割高なタイミングで株を買ってしまい損失を出してしまうことも多くありました。※いまだにありますが。。。
そこでこの記事では、VIX指数の意味から、株の買い時を見極められるようになるVIX指数を活用した投資法を徹底解説します。
【VIX指数で買い時を見極める投資法】
- ルール①・・・VIX指数が40以上になったら買い
- ルール②・・・購入する銘柄はS&P500に連動したETF
- ルール③・・・購入した後2年間は持ち続ける
過去のデータ上はこの投資手法で勝率100%になります。しかし、これからも勝率100%になるのかは保証することはできません。僕はこの投資手法で100万円分を投資して、検証してみたいと思います。
VIX指数(恐怖指数)とは
VIX指数(恐怖指数)の意味
Volatility Index(ボラティリティ・インデックス)の略で、株式市場に対する投資家の心理状態を表した数値(%)になります。シカゴ・ボード・オプション取引所(CBOE)がS&P500オプション(SPX)の価格を元に今後30日間の価格変動を予測して発表しています。
市場に何か懸念材料があると、トレーダーや投資家はオプションを買い始める傾向があり、価格が上昇することがあります。そのため、オプションの価格はボラティリティの指標であると考えられています。
ボラティリティ・・・価格変動率のこと。
[ボラティリテイが大きい=価格変動が大きい=リスクが高い]
- VIX指数が上昇・・・S&P500が下落すると予測している投資家が多い
- VIX指数が下落・・・S&P500は安定すると予測している投資家が多い
VIX指数の確認方法
TradingView
VIX指数を確認する場合は、TradingViewが便利です。
リンク先の検索画面で「VIX」と入力すると以下のチャートが出てきます。ちなみに2022年5月28日時点でVIX指数は25.71です。
GoogleFinance
Googleで「VIX指数」と検索するとトップ画面にGoogleFinanceの数値が表示されます。
VIX指数の特徴
VIX指数は0~100(%)の数字で表されます。大まかな目安としては下記になります。
- 10~20(%)・・・市場が安定している
- 30(%)・・・警戒領域
- 40(%)・・・パニック状態
通常時は10~20(%)の範囲内で動くことが多いですが、市場が不安定な状態になると30(%)を超えます。〇〇ショックなどの金融危機が起きた際にはVIX指数は40(%)を超えます。
VIX指数とS&P500の推移
- 1990年9月・・・湾岸戦争
- 1997年9月・・・アジア通貨危機
- 1998年11月・・・ロシア金融危機
- 2001年9月・・・世界同時多発テロ
- 2002年8月・・・アルゼンチン経済危機
- 2008年10月・・・リーマン・ショック
- 2010年5月・・・ギリシャ・ショック
- 2011年9月・・・欧州債務危機
- 2020年3月・・・コロナ・ショック
- 2022年3月・・・ウクライナ危機
VIX指数で買い時を見極める投資法
VIX指数で買い時を見極める投資法
【VIX指数で買い時を見極める投資法】
- ルール①・・・VIX指数が40以上になったら買い
- ルール②・・・購入する銘柄はS&P500に連動したETF
- ルール③・・・購入した後2年間は持ち続ける
ルール①とルール③の根拠については、これからご紹介する4つのデータを見ていただくと分かります。またルール②の「購入する銘柄はS&P500に連動したETF」としている根拠は、VIX指数がS&P500オプション(SPX)の価格を元に今後30日間の価格変動を予測して算出しているためです。S&P500オプションの価格を元に算出されているのであれば、NASDAQ100よりも米国株式市場全体($VTI)よりもS&P500に投資する方が確実だと思います。
また、米国は2024年ごろにリセッション入りしそうですので、この投資法で購入できる千載一遇のチャンスが来るかもしれません。
【VIX指数で買い時を見極める投資法】のルールに従って100万円分を購入する予定です。購入できた場合は順次データを更新して検証していきたいと思います。
石黒英之のMarket Navi「不安定な相場局面時の対処法」
- 期間:2009年1月~2022年2月
- 縦軸:VIX水準
- 横軸:1年後株価上昇確率
パット見では、VIX指数が25以上で投資した場合の1年後の株価上昇確率が100%になっているので安心してしまいます。しかし、期間が2009年から2022年となっており検証期間が短い点に注意が必要です。
さらに長い期間で検証しているデータをご紹介していきます。
三井住友DSアセットマネジメントのマーケットデイリー
コロナ・ショック後のデータを補足します。
局面 | 3カ月後 | 6か月後 | 1年後 | 2年後 |
---|---|---|---|---|
コロナ・ショック | 32.0 | 44.7 | 70.5 | 94.8 |
- 期間:1990年1月~2022年5月
- リターン:S&P500の配当を含むトータル・リターン
VIX指数が40を超えのタイミングで投資した場合、その後のパフォーマンスは非常に良いです。上昇局面の平均値にはコロナ・ショック後の数値が含まれていませんので、数値はさらに良くなります。
ただし、以下の3つのタイミングでだけマイナスが出ています。
2001年9月11日の米同時多発テロ(世界同時多発テロ)から1年後のパフォーマンス
2002年7月21日のワールドコム破綻(アルゼンチン経済危機)から6カ月後のパフォーマンス
2008年9月15日のリーマン・ショックの3カ月後のパフォーマンス
逆に過去の経験則上は、VIX指が40超えのタイミングで投資して2年間持ち続けるとマイナスになることはありません。
このデータが「VIX指数で買い時を見極める投資法」の根拠になっています。
岡元平八郎の米国株マスターへの道
- 期間:1990年10月~2022年3月
- リターン:S&P500のリターン
VIX指数が7日間連続で30を超えたタイミングで投資した場合、期間が短いとマイナスが出ているケースも多いですが、1年後を見てみるとほとんどの場合でプラスになっています。
ただし、以下の2つのタイミングでマイナスが出ています。
2001年9月11日の米同時多発テロ(世界同時多発テロ)
2008年9月15日のリーマン・ショック
VIX指数が7日間連続で30を超えたとに投資をすることで、1990年以降全期間のパフォーマンスよりもリターンとプラスになる確率を向上させることができます。
- 1週間後・・・パフォーマンス:0.2%→-0.5% プラスになる確率:53%→50%
- 1カ月後・・・パフォーマンス:0.7%→3.0% プラスになる確率:58%→69%
- 3カ月後・・・パフォーマンス:2.2%→7.8% プラスになる確率:63%→81%
- 6カ月後・・・パフォーマンス:4.7%→17.3% プラスになる確率:70%→81%
- 1年後・・・パフォーマンス:9.9%→26.0% プラスになる確率:74%→88%
1週間後と短期ですとパフォーマンスとプラスになる確率が逆に下がってしまいますが、1カ月後以降はパフォーマンスとプラスになる確率を大幅に上げることができることが分かります。
VIX指数が7日間連続で30を超えたタイミングを見つけるのは難しいと思い、投資法には加えませんでした。ただし、パフォーマンスとプラスになる確率を大幅に上げることができている点は参考になります。
No.3VIXしスは投資に活かせるか~勇気の意味を考える~
- 期間:1990年2月~2021年8月
- リターン:米国株の2年間の累積リターン
- VIX40以上で投資を始めた場合は+55.4%
- VIX30以上で投資を始めた場合は+40.3%
- VIX20以下で投資を始めた場合は+27.6%
- 全平均は+24.7%
VIX指数(恐怖指数)が高いほど、リターンが大きくなることが分かります。VIX40超えのタイミングは絶好の買い時と言えます。
リターンが一番大きくなるVIX40以上で買いたいですね。
まとめ
世界一の投資家であるウォーレン・バフェット氏は「皆が貪欲な時は恐怖心を抱き、皆が恐怖心を抱くときは貪欲であれ」という名言を残しています。しかし、実際に恐怖心に立ち向かって買い向かうことは非常に難しいです。
今回(2022年5月)株価が下落した際も、ポートフォリオの含み益が急激に減って恐怖を感じ、どちらかと言えば現在保有している株を手放したくなってしまいました。
下落して損切りしてしまうのではなく、下落した際に買い増しするようにしなければ資産を増やすことはできません。これが分かっていても、なかなか買い向かうことはできません。そこで、今回はVIX指数に注目して機械的に投資する方法を考えてみました。まずVIX指数の特徴についてまとめると下記になります。
【VIX指数の特徴】
- VIX指数が上昇・・・S&P500が下落すると予測している投資家が多い
- VIX指数が下落・・・S&P500は安定すると予測している投資家が多い
- 10~20(%)・・・市場が安定している
- 30(%)・・・警戒領域
- 40(%)・・・パニック状態
さらにVIX指数とリターンの関係を調査した4つのデータをご紹介してきました。
- 石黒英之のMarket Navi「不安定な相場局面時の対処法」
- 三井住友DSアセットマネジメントのマーケットデイリー
- 岡元平八郎の米国株マスターへの道
- No.3VIXしスは投資に活かせるか~勇気の意味を考える~
これらのデータを元に考えたVIX指数で買い時を見極める投資法が下記になります。
【VIX指数で買い時を見極める投資法】
- ルール①・・・VIX指数が40以上になったら買い
- ルール②・・・購入する銘柄はS&P500に連動したETF
- ルール③・・・購入した後2年間は持ち続ける
この投資法のデメリットは、VIX40以上のタイミングがなかなか来ない点です。VIX40以上になるタイミングを待っているとその分機会損失になってしまう可能性もあります。ただ、これから米経済がリセッション入りする可能性があることを考えるとチャンスが来る可能性はあると思います。
この投資法のルールに従って100万円分をS&P500に連動したETFに投資して検証していきたいと思います。購入できたらツイッターでお知らせしたいと思いますので、フォローをお願いします。
最後までご覧いただきありがとうございました。今回の情報を気に入っていただけましたら、このブログのまとめ記事も是非読んでみてください。
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