S&P500『VOO』vs 全米株式『VTI』【徹底比較で結論あり】
前回は全世界株『VT』と全米株式『VTI』を比較して、全米株式『VTI』に投資する方が良いという結論になりました。
詳しくはこちらから⇒全世界株『VT』vs全米株式『VTI』【徹底比較で結論あり】
ツイッター上では、S&P500『VOO』派の方もいらっしゃいました。
僕は全米株式『VTI』派ですので、S&P500『VOO』とどちらが優れているのか明確にしようと思い比較してみました。
しっかりとパフォーマンスを比較して S&P500『VOO』 が良いという結論が出ました。
※S&P500『VOO』が優れているのは過去10年のリターンを比較した場合に限ります。
下の記事でS&P500に連動した『SPY』と全米株式『VTI』を比較していますので、こちらもご覧いただきたいです!!
S&P500『SPY』vs全米株式『VTI』【徹底比較で結論あり】
S&P500『VOO』vs 米国株『VTI』【企業概要】
S&P500『VOO』の企業概要
バンガードS&P 500 ETF(Vanguard S&P 500 ETF)は、米国籍のETF(上場投資信託)。S&P500種指数のパフォーマンスに連動する投資成果を目指す。主に米国の大型株を保有。S&P500種指数の全構成銘柄に投資し、四半期ごとに時価総額加重平均を用いて保有銘柄のウエートを算定し、リバランスする。
Bloombergから引用
全米株式『VTI』の企業概要
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(Vanguard Total Stock Market ETF)は、米国籍のETF(上場投資信託)。CRSP米国総合指数のパフォーマンスに連動する投資 成果を目指す。あらゆる時価総額規模の米国株式を保有。米国株式市場全体を投資対象とする。3500以上の銘柄を保有し、時価総額ベースでウエートを算定。
Bloombergから引用
S&P500『VOO』vs 米国株『VTI』【基本情報】
銘柄名 | S&P500『VOO』 | 米国株『VTI』 |
---|---|---|
発行年月日 | 2010年9月 | 2001年5月 |
運用総額 | 約26兆円 | 約28兆円 |
経費率 | 0.03% | 0.03% |
配当利回り | 1.32% | 1.19% |
配当月 | 1,4,7,10月 | 3,6,9,12月 |
投資対象 | 米国株大型銘柄 | 米国市場全体 |
構成銘柄数 | 約500銘柄 | 約3,800銘柄 |
S&P500『VOO』vs 米国株『VTI』【シミュレーション結果】
Portfolio Allocations(ポートフォリオの割合)
- Portfolio1・・・S&P500『VOO』
- Portfolio2・・・全米株式『VTI』

Portfolio Returns(ポートフォリオの収益)
- Portfolio1・・・S&P500『VOO』
- Portfolio2・・・全米株式『VTI』

項目 | 意味 |
---|---|
Portfolio (ポートフォリオ) | ポートフォリオの名称 |
Initial Balance (初期投資額) | 運用前の金額 |
Final Balance (最終残高) | 運用後の金額 |
CAGR (年平均成長率) | 1年あたりの平均成長率 |
Stdev (標準偏差) | 価格変動の幅 |
Best Year (最高の年) | 最高成績の年率リターン |
Worst Year (最低の年) | 最低成績の年率リターン |
Max.Drawdown (最大ドローダウン) | 最高値からの最大下落率 ※この値を抑えられていると安心して投資可能。 |
Sharpe Ratio (シャープレシオ) | リターンをリスク(価格変動)で割った数値。高いほど良い。 |
Sortino Ratio (ソルティノレシオ) | リターンを下落リスクで割った数値。高いほど良い。 ※この値が大きいと、下落時の変動に対してリターンが大きくなる。 |
US Mkt Correlation (米国市場相関) | 株式市場との相関係数。1に近いほど株と同じ値動きをする。 ※0に近ければ、株の下落相場に強くなる。 |
銘柄名 | S&P500『VOO』 | 米国株『VTI』 |
---|---|---|
運用後の金額 | 10,000ドル ⇒42,066ドル | 10,000ドル ⇒41,858ドル |
年率 | 14.66% | 14.61% |
標準偏差 | 13.30% | 13.86% |
最低成績の年率リターン | -4.50% | -5.21% |
最高値からの最大下落率 | -19.58% | -20.84% |

全ての項目において、S&P500『VOO』が優れています。
Portfolio Growth(ポートフォリオの成長)
- Portfolio1・・・S&P500『VOO』
- Portfolio2・・・全米株式『VTI』


2011年以降のデータにはなりますが、値動きはほぼ同じです。
若干S&P500『VOO』が上回っている期間があります。
さらに詳しく見ていきます。
Annual Returns(年間収益)・・・キャピタルゲイン (収益面)
- Portfolio1・・・S&P500『VOO』:6勝1分
- Portfolio2・・・全米株式『VTI』:4勝1分


キャピタルゲイン(収益面)は僅差でS&P500『VOO』の勝ちです。
Portfolio Income(ポートフォリオ収入)・・・インカムゲイン (収入面)
- Portfolio1・・・S&P500『VOO』:11勝
- Portfolio2・・・全米株式『VTI』:0勝


インカムゲイン(収入面)は全期間でS&P500『VOO』の勝ちです。
まとめ
- S&P500『VOO』vs 全米株式『VTI』はS&P500『VOO』の勝ち
- 過去10年では、キャピタルゲイン、リスク、インカムゲインでも全てS&P500『VOO』が優れる。
- この二つでは、全米株式『VTI』に投資する理由が見つからない。

全米株式『VTI』派の僕としては、ショッキングな結果となりました。
全米株式『VTI』を全て売ってS&P500『VOO』に乗り換えるようなことはしません。
しかし、今後はS&P500『VOO』を買っていくようにしたいと思います。
今回の結果を、皆さんのポートフォリオ形成の参考にしていただければ幸いです。
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本日は以上です。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
今回の記事が、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
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