全世界株式『VT』と全米株式『VTI』のどっちに投資するべきか?

パフォーマンス比較
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全世界株式『VT』と全米株式『VTI』のどっちに投資するべきか?

このテーマは、投資を行っている方なら一度は直面した悩みだと思います。

実際に僕もこれについて悩んで、なんとなく全米株式『VTI』を選んで投資していました。

今回しっかりと研究を行い、どこに投資すればパフォーマンスが高くなるのか自分の中で明確にすることができました。

えいぎょ
えいぎょ

考え方は人それぞれですので、ご自信が納得いく方に投資されると良いと思います。

結論・・・全米株式『VTI』に投資するべき。

全世界株式『VT』と全米株式『VTI』なら、全米株式『VTI』に投資すべき。

えいぎょ
えいぎょ

全米株式『VTI』に投資するべき理由についても詳しく解説していきます。

全世界株式『VT』と全米株式『VTI』ファンドの概要

全世界株式『VT』

バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(Vanguard Total World Stock Index Fund ETF)は、米国を含む全世界の先進国株式市場および新興国株式市場を投資対象とし、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(同インデックス)に連動した投資成果を目指す。

同インデックスは全世界の大型、中型、小型株の市場パフォーマンスを測定し、先進国や新興国市場を含む約47ヵ国の約8,000銘柄で構成されている。

(楽天証券)

全米株式『VTI』

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(Vanguard Total Stock Market Index Fund ETF)は、グロースおよびバリュースタイルに分散した大型株、中型株および小型株へ投資対象とし、CRSP USトータル・マーケット・インデックス(同インデックス)に連動した投資成果を目指す。

同インデックスは米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーする。

(楽天証券)

全世界株式『VT』と全米株式『VTI』ファンドの時価総額と経費率と配当利回り

ティッカー時価総額経費率配当利回り
VT$24.02B0.08%2.34%
VTI$202.07B0.03%1.59%

全世界株式『VT』と比較して全米株式『VTI』の時価総額は約10倍の大きさです。

この理由は、米国人は『米国』+『米国以外』でポートフォリオを組むので、米国人投資家が全世界株式『VT』を買っていないからです。

ただし、『日本株』を中心にポートフォリオを組む日本人には人気です。

バンガードETFは、ファンドの純資産が一定規模を超えると段階的に経費率を引き下げる特徴があります。

純資産が増えればバンガード社の利益は確保できるからです。

時価総額が大きい全米株式『VTI』の方が経費率が低いです。

つまり、僕たち投資家からすると全米株式『VTI』の方が、バンガード社に支払う手数料が少なくなることを意味しています。

全世界株式『VT』の地域別構成比率

全世界株式『VT』の構成は、全米株式『VTI』+日欧株式『VEA』+新興国株式『VWO』となっています。

関連記事はこちら

[VTI][VEA][VWO]地域別ETFの徹底比較

2021年1月23日時点の全世界株式『VT』の構成割合を以下に示します。

全世界株式『VT』の、半分以上(56.6%)は全米株式『VTI』で占められていることが分かります。

つまり、全世界株式『VT』に投資していても全米株式『VTI』の影響が大きく、全米株式(VTI)が上がれば上がり、全米株式(VTI)が下がれば下がるという特徴があります。(暴落時のリスクは大きく変わらないことを意味しています。)

これはグローバル化が進んでいる点と、米国企業が全世界で事業展開しているため、米国の不景気が世界に波及するためです。

全世界株式『VT』と全米株式『VTI』ファンドのチャート比較

2009年~現在のチャート比較

橙色の線が全世界株式『VT』、青色の線が全米株式『VTI』を示しています。

2009年から比較してみると、全米株式『VTI』が全世界株式『VT』を2倍以上アウトパフォームしています。

1年間のチャート比較

橙色の線が全世界株式『VT』、青色の線が全米株式『VTI』を示しています。

直近1年間でも同様に、全米株式『VTI』が全世界株式『VT』をアウトパフォームしています。

全世界株式『VT』、全米株式『VTI』、日欧株式『VEA』、新興国株式『VWO』ファンドのチャート比較

2009年~現在のチャート比較

橙色の線が全世界株式『VT』、青色の線が全米株式『VTI』、黄色の線が日欧株式『VEA』、緑色の線が新興国株式『VWO』を示しています。

2009年からを比較してみると、やはり全米株式『VTI』が圧倒的にパフォーマンスが良いです。

1年間のチャート比較

橙色の線が全世界株式『VT』、青色の線が全米株式『VTI』、黄色の線が日欧株式『VEA』、緑色の線が新興国株式『VWO』を示しています。

直近1年間では新興国株式『VWO』が全米株式『VTI』を短期間ですが、アウトパフォームしています。

これについては、著名な投資家も新興国株式市場へのトレンドの転換を発言されています。

このトレンドを確認するために2005年~現在のチャート比較を行います。

2005年~現在のチャート比較

橙色の線が全世界株式『VT』、青色の線が全米株式『VTI』、黄色の線が日欧株式『VEA』、緑色の線が新興国株式『VWO』を示しています。

全米株式『VTI』が常に一番強いと思われがちですが、2005年から2014年までは、新興国株式『VWO』の方がパフォーマンスが良いです。

つまり、今後は中国やインドなどの新興国株式『VWO』へトレンドが転換することも投資戦略に踏まえておく必要があります。

一方で、日欧株式『VEA』については終始パフォーマンスが悪いです。

日欧株式『VEA』が足を引っ張るため、全世界株式『VT』は全米株式『VTI』を上回ることができないと考えられます。

全米株式『VTI』と新興国株式『VWO』に投資すべき理由まとめ

  • 全世界株式『VT』では、足を引っ張る地域が必ず出てくるため。特に日欧株式『VEA』
  • 全世界株式『VT』の半分以上は全米株式『VTI』だから暴落のリスク関してあまり差がない。
  • それであれば、よりリターンが期待できる全米株式(VTI)に投資すべき。
  • 何だかんだで、米国株価のパフォーマンスが一番良いため、高いリターンが期待できる。
  • 米国全ての株式に投資をするため、何十年後の超優良株を割安の時に保有できる可能性あり。
  • 米国市場がこれから先も一番なのかわからないが、中国やインドが含まれる新興国株式『VWO』でおさえておけば間違いない。
  • 米国市場が、2000年代のように10年近く停滞する可能性はあるので、新興国株式『VWO』でリターンの最大化。
  • 『米国以外は不要』と確信に至った時に新興国株式『VWO』を売却してその資金で全米株式『VTI』を購入すればよい。

以上が今回の結論になります。
この結論をもとに、来月の投資戦略を練り直す予定です。

今回の記事が、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。

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