新興国株『VWO』vs 先進国株『VEA』【地域別に徹底比較】
以前、地域別ETFで特徴について比較を行っています。
また前回、新興国株『VWO』と全米株式『VTI』を比べて全米株式『VTI』の方が優れていました。
そこで今回は、新興国と先進国とどちらが優れているのか比較しました。

結論・・・先進国株『VEA』の方が優れる。
新興国へ投資すると確実にリターンは落ちます。新興国へ投資する理由は一つもありません。詳細についてまとめていますので、是非最後までご覧ください。
新興国株『VWO』vs 先進国株『VEA』 【企業概要】
新興国株『VWO』の企業概要
バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF(Vanguard FTSE Emerging Markets ETF) は米国籍のETF(上場投資信託)。FTSEエマージング・マーケッツ・インデックスに連動 する投資成果を目指す。ブラジル、ロシア、インド、台湾、中国、南アフリカなど、世界中の新興国市場で大型・中型株を保有する。時価総額加重型。
Bloombergから引用
先進国株『VEA』の企業概要
バンガードFTSEディベロップド・マーケッツETF(Vanguard FTSE Developed Markets ETF)は米国籍のETF(上場投資信託)。FTSE先進国(除く米国)インデックスに連動する投 資成果を目指す。世界の大型・中型公益事業株を保有。西欧・アジア太平洋地域を中心に投資する。四半期ごとに時価総額加重平均を用いて保有銘柄のウエートを算定し、リバランスする。
Bloombergから引用
新興国株『VWO』vs 先進国株『VEA』【基本情報】
銘柄名 | 新興国株『VWO』 | 先進国株『VEA』 |
---|---|---|
運用会社 | バンガード社 | バンガード社 |
発行年月(運用年数) | 2005年3月 | 2007年7月 |
運用総額 | 約8.8兆円(12位) | 約11.5兆円(7位) |
株価(購入しやすさ) | 5,418円 | 5,647円 |
経費率 | 0.1% | 0.05% |
配当利回り | 2.27% | 3.22% |
配当月 | 3,6,9,12月 | 3,6,9,12月 |
投資対象 | 新興国市場の大型株・中型株 | 先進国市場の大型・中型株 |
構成銘柄数 | 約700銘柄 | 約3,900銘柄 |

発行年数(運用年数)、株価(購入しやすさ)は新興国株『VWO』が優れています。一方で、運用総額、経費率、配当利回り、構成銘柄数は先進国株『VEA』の方が優れています。
新興国株『VWO』 vs 先進国株『VEA』 【シミュレーション結果】
ポートフォリオの割合
- 新興国株『VWO』
- 全米株式『VTI』

リスク&リターン
- 新興国株『VWO』:0勝7敗
- 先進国株『VEA』:7勝0敗
銘柄名 | 新興国株『VWO』 | 先進国株『VEA』 |
---|---|---|
運用後の金額 | 13,921ドル | 16,085ドル |
年率 | 2.47% | 3.56% |
標準偏差 | 21.98% | 18.53% |
最低成績の年率リターン | -52.49% | -40.65% |
最高値からの最大下落率 | -57.75% | -54.11% |
シャープレシオ | 0.20 | 0.25 |
ソルティノレシオ | 0.28 | 0.35 |


リスク&リターン面・・・先進国株『VEA』の勝ち
全ての項目で勝っているので圧勝です。
項目 | 意味 |
---|---|
Portfolio (ポートフォリオ) | ポートフォリオの名称 |
Initial Balance (初期投資額) | 運用前の金額 |
Final Balance (最終残高) | 運用後の金額 |
CAGR (年平均成長率) | 1年あたりの平均成長率 |
Stdev (標準偏差) | 価格変動の幅 |
Best Year (最高の年) | 最高成績の年率リターン |
Worst Year (最低の年) | 最低成績の年率リターン |
Max.Drawdown (最大ドローダウン) | 最高値からの最大下落率 ※この値を抑えられていると安心して投資可能。 |
Sharpe Ratio (シャープレシオ) | リターンをリスク(価格変動)で割った数値。高いほど良い。 |
Sortino Ratio (ソルティノレシオ) | リターンを下落リスクで割った数値。高いほど良い。 ※この値が大きいと、下落時の変動に対してリターンが大きくなる。 |
US Mkt Correlation (米国市場相関) | 株式市場との相関係数。1に近いほど株と同じ値動きをする。 ※0に近ければ、株の下落相場に強くなる。 |
キャピタルゲイン(収益面)
- 新興国株『VWO』
- 先進国株『VEA』



キャピタルゲイン(収益面)・・・先進国株『VEA』の勝ち
新興国株『VWO』はレンジ相場になっていて、成長が少ないです。
インカムゲイン (収入面)
- 新興国株『VWO』:1勝13敗
- 先進国株『VEA』:13勝1敗


インカムゲイン(収入面)・・・先進国株『VEA』の勝ち
トータルリターン
- 新興国株『VWO』:53.0%
- 先進国株『VEA』:63.3%


トータルリターン・・・先進国株『VEA』の勝ち
まとめ
- リスク&リターン面・・・先進国株『VEA』の勝ち
- キャピタルゲイン(収益面)・・・先進国株『VEA』の勝ち
- インカムゲイン(収入面)・・・先進国株『VEA』の勝ち
- トータルリターン・・・先進国株『VEA』の勝ち
- 結論・・・先進国株『VEA』の方が優れている。

先進国株『VEA』の方が全ての面で優れているという結論に至りました。ここまで差が付くと新興国に投資する意味はないと思います。また、中国経済は今後弱くなるという予想も最近は多くみられているので、新興国への投資はオススメしません。どうしても新興国へ投資したいんだという方は世界へ投資できる全世界『VT』への投資を検討してください。※米国への投資比率が高いですが、一部新興国も入っています。
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本日は以上です。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
今回の記事が、少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
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